2000年7月20日 嘉手納町文化センターでの発言

ハワイ・沖縄ピースネットワーク ピート・シマザキ・ドクター

 チューウガナビラ、グスーヨー、ワンネー、ピート・シマザキ・ドクターエイビン。
 今晩は、みなさん、わたしはピート・シマザキ・ドクターといいます。沖縄への連帯を示すためにハワイからやってきました。ハワイと沖縄は政府間の公式なつながりもありますが、それ以上に民衆レベルの草の根の関係を持っていきました。私達ハワイ人と沖縄の人々は同様の問題に直面しています。たとえば外国による侵略、植民地化、戦争、軍事化、画一化された文化など。
 現在、ハワイの人々は政府による違法な併合の歴史を覆し、文化の面でも抑圧的なグローバリズムに反対して、ハワイ人の国家を回復するための真摯な対話を開始しています。沖縄と同様に、軍隊という殺人のための組織が、ハワイでも演習を行っています。マクア渓谷で行われていることがまさにこれです。私達はまた、海軍の爆撃演習を止めさせることに成功したカホラヴェ島において、今度は海軍の占領を止めさせるために闘っています。
 私達ハワイ人の多くは、「アロハ」という言葉に示されるような伝統的なハワイ人の価値、すなわち戦争や支配、脅迫ではなく、平和と相互の尊重、協同を重視する文化を回復しようと努力しています。それはちょうど、「命どぅ宝」、つまり、決してお金ではなく命こそが尊いのだというウチナンチューの精神と同様なのです。
 私達は今、政府の指導者たちに対して、沖縄においてもハワイにおいても先住民の土地に根ざした権利、決して地球規模の権力への野望に服従するものではない権利を尊重することを求めているのです。私達が歴史的につちかってきた平和が回復されること、多くの人々がこの闘いに参加することを望みます。決して経済的な利益によっては勝ち取ることのできない、平和の文化をさらに推し進め、そして守るために、共に闘っていきましょう。ハワイと沖縄の「ゆいまーる」のために。ありがとうございました。