テンちゃん。どうしてこんな猫が今まで生きてこれたのか不思議だ。ひとなつこいにもほどがある。椅子に座ればひざに乗る、布団で寝ればおなかの上で眠る。歩けば足に絡まる。
そんな子猫が、かなり交通量が多いにもかかわらず見通しの悪い暗い道路のまんなかに座っていたのだ。仕方なく車から降りてそばのお墓の方に連れていった。持ち合わせたキャットフード(こんな物を常時持ちあわせているところがすでに終わってるけど)を与えてみたが、立ち去ろうとするとまたとことこと道路の方に出てきてしまう。放っておけば5分もしないうちに轢かれてしまうだろう。帰り道にそれを目撃するのが嫌だった、連れて帰ったのは主にそうゆう理由だ。

こうして、今もひざの上にいる。
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龍宮城だより