GREEN KOREA UNITEDのリーフレットからの翻訳。E-mail、Web-Link、FAXなどで転送・配布して下さい。

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梅香里(メヒャンリ) Maehyang-ri

毎日が戦争。
韓国の爆撃演習場
梅香里(メヒャンリ) Maehyang-ri

梅香里の住民たちは爆撃演習によって、あるいは殺され、病気にされ、彼らの生活の糧は破壊されています。在韓米軍の演習は「戦争よりも、もっと戦争らしい」と言っても決して過言ではありません。

グリーン・コリア・ユナイテッド GREEN KOREA UNITED http://www.greenkorea.org/
在韓米軍基地の返還を求める委員会


梅香里(メヒャンリ)とは?

アメリカ合衆国空軍のクーン・ニ(Koon-ni)演習場はソウルから2時間程度のキョンギ道(Kyonggi)ファソン郡(Hwasong)メヒャンリ沖のノン島(Nong)にある。そこでは半世紀にわたって爆撃演習が継続されてきた。2千4百万平方メートルの海域および陸域をもちいて1952年に建設されたこの演習場は合衆国空軍のアジアにおける最大の演習場である。村に近い海域の80%以上は演習場に含まれている。合衆国空軍のF-16、A-10、OV-10などの爆撃機が、日本、タイ、グアム、フィリピンなどの近隣の東アジア諸国から飛来し、メヒャンリで演習を行う。週末と祝日以外の毎日、一年に250日間にわたって。

誤射による爆弾が村民を襲う!

2000年5月8日午前8時30分、エンジントラブルを起こした合衆国空軍のA-10戦闘機が機体重量を減らすため、6個の500ポンド爆弾を在韓米軍(USFK)クーン・ニ演習場に投下した。これによって170軒の近隣の家が破壊され、逃げ出そうとした7人の住民が怪我をした。しかし、村民によれば、過去50年間にわたるたえざる誤爆のすべてに比べればこれはほんの小さな一事件に過ぎないという。

メヒャンリの住民は難聴、鉛中毒、ストレスに悩まされている!

この地域の住民には(90〜100デシベルに及ぶ)騒音による被害が生じている。これがこの村の貧困の原因である。貧困、精神的にも、肉体的にも、そして経済的にも。
7.1%のメヒャンリ住民が「職業病」としての認定を受けられるほどに強度の難聴に苦しんでいる。騒音は青年の性格形成、情緒的な発展に影響を及ぼす。騒音はまた動物をも害する。家畜の出産には大きな困難が伴い、鶏は死滅し、牛はほとんど乳を出さないという。

グリーン・コリア・ユナイテッドの調査によれば爆撃演習場では1kgあたり5.37mgの砒素が検出された。これは韓国の土壌の平均値の13倍にあたる。将来にわたって身体的、精神的な障害の原因となりかねない他の有害金属も検出されている。カドミウムは平均の37倍、銅は6.21mg/kgで13倍、そして鉛は145倍にあたる845mg/kgが検出された。
「人道的な医療実践のための医師委員会(The Council of Physicians for the Humanitarian Practice of Medicine)」がメヒャンリにおいて6月4日および5日に実施した調査によれば、メヒャンリの住民は、鉛中毒に最も罹患しやすいとされている鉄鋼工場労働者の平均値より1.7倍高い鉛の血中濃度を記録した。
ストレス・テストでは、メヒャンリの住民は全135項目のうち平均で53.2項目に該当し、チュゴクリの住民の平均値35.3項目を大きく上回った。このテストでは健全な人が通常31.3〜43.5項目であることを考えるとメヒャンリの住民は強度のストレスに悩まされているといえるだろうと委員会は述べている。メヒャンリの住民はほかにも、怒り、不安、恐怖などのネガティブな情動に苦しめられることが多いといわれている。この調査を指導したチュ・ヨンス教授は、調査結果を見る限りメヒャンリの住民の健康は明らかに危機にさらされていると結論づけた。

在韓米軍(USFK)の立場

被害の補償と演習場の移転を求める住民たちの絶えざる要求にもかかわらず、この問題の解決は困難を極めている。在韓米軍(United States Forces Korea USFK)はこの問題は村民と韓国政府間の問題であると主張している。在韓米軍は補償に対する一切の責任を地位協定(SOFA)を根拠に拒絶さえしている。在韓米軍の住民の補償に対する立場は韓国・合衆国合同調査グループの調査結果に示されている。それによると(500ポンド爆弾6発の投下という)事件は通常演習の一環であり、操縦士の判断は間違っていなかったとのことだ。事件が「通常演習」であるか否かに関わらず、住民たちは常時爆撃演習から生じる危険にさらされているというのに!

死者負傷者被害
195212住民一人、頭部に爆弾の直撃を受け即死。他の住民一人は爆弾により腕を負傷。
195641子供4人が不発弾により死亡。他の一人の子供は足首を負傷。
19601 住民一人、不発弾により死亡。
19611 住民一人、不発弾により死亡。
19622 爆撃演習を見学していた旅行者が弾丸の破片を受け死亡。
1963 1住民一人が演習用爆弾の破片により側部に負傷。
196512住民一人が機関銃の弾丸を頭部に受け死亡、他の住民一人は演習用爆弾により側部に負傷。
1966 1住民一人、不発弾により親指に負傷。
1973 1住民一人、不発弾により側部に負傷。
19761妊娠9ヶ月の住民一人、爆弾により死亡。(この被害者の夫は後に合衆国軍隊により演習場従業員として採用された。)
1989 1住民一人、ヘリコプターから発射された機関銃の弾丸により足首に重傷を負う。このケースが住民の弁護人により補償を勝ち取ることができた初めてのケースとなる。
1995 何百という屋根が爆発により倒壊または破損。
1996 1ヘリコプターからの機関銃の誤射により、住民の住居の窓が破損。

村民たちは週のうち5日にわたって浅瀬の着弾地に入ることを禁じられている。カニやタコ、カキなどを採ることがとても困難になっている。
爆撃による間接的な被害によって、生活が困難になっているのだ。


メヒャンリの爆撃演習を中止せよ!
不公平な地位協定を改善せよ!

今や、メヒャンリの住民たちは爆撃演習を止めるために断乎として闘っています。住民委員会のリーダー、チュン・マンク氏は爆撃演習に反対するデモを行ったかどで獄中に拘留されています。怒りのあまり彼は、米軍が演習の際に掲げる警告用の赤旗を引きずり降ろしたのです。私たちは合衆国軍隊が、住民たちの50年間にわたる苦痛と困難に対して補償を行うことを求めます。そして爆撃演習場を閉鎖し、チェン・マンク氏を直ちに釈放することを求めます。さらに合衆国軍隊は、すでに11人もの人たちが誤爆により死亡しているというのに、その補償への道を阻んでいる地位協定を見直すべきだと考えます。

同時に地位協定は、メヒャンリやその他の合衆国軍事基地に使用されている土地および資源を保護するために、環境条項を持つべきだと考えます。


メヒャンリの運動のためのカンパをお願いします
銀行:韓国第一銀行 Korea First Bank
Swift Number:KOFBKRSE
口座番号:302-20-459947
口座名義:Green Korea United (Choi, Seung-Guk)

韓国政府と在韓米軍に対し、メヒャンリの爆撃停止を求めて下さい。


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