海兵隊ニュース(公共問題部門) 2000/05/25
MVー22オスプレー・生産モデル機、飛行再開
海兵隊司令官のジェームズ・ジョーンズ将軍は今日、低率初期生産モデル(LRIP)のMVー22機の飛行開始を許可した。
生産モデルのMVー22を、必須の乗組員のみを載せて飛行させることにより、去る4月8日のアリゾナ州タクソンにおける19人の海兵隊員が死亡した墜落事故以来の同機の飛行再開計画の第二段階に入ったことになる。
生産モデル機による最初の飛行は、長期間にわたって飛行を停止していた同機にパイロット達をふたたび慣れさせるための系統的な段階を経て開始される。シミュレータを用いた訓練と、慣らし飛行が「評価飛行」(OPEVAL)再開の前に行われる。
「評価飛行」(OPEVAL)は、海兵隊の作戦を支援する同機の戦術的な適応性を評価するためのものであり、今後も「多重任務作戦試験部隊」のパイロットによって継続される。
MVー22機は、通算3、600以上の飛行時間を記録し、その設計および性能について徹底的な飛行試験を経て、その性能が証明された航空機である。墜落したオスプレーは「評価飛行」(OPEVAL)に参加していた4機の生産モデル機のうちの1機である。MVー22機は、これまでに40回以上の兵員輸送任務において安全に飛行しており、700名以上の兵員を「評価飛行」(OPEVAL)期間に輸送した実績を持つ。
引き続き飛行試験の評価が行われた後、飛行再開計画の第3すなわち最終段階が、実際に兵員を乗せて開始されるであろう。
MVー22機に対する自信と関心の深さを示すために、ジョーンズ将軍と空軍総司令官マイケル・E・リアン将軍は兵員を乗せる最初の飛行試験に同乗する予定だ。
先の事故につき、海兵隊は引き続き綿密な調査を行い、原因の究明と改善のために努力を惜しまないであろう。