『ワシントン州平和行動』から、沖縄への連帯のメッセージ
April 2000
親愛なる友人達へ
合衆国北西部における最大の平和と正義のための団体である、ワシントン州平和行動は、みなさんの地域からアメリカ合衆国の軍事基地を撤去させるための運動を支持します。沖縄における合衆国軍隊の存在と、それによる抑圧は、何一つ合法的な目的に奉仕していません。そればかりか沖縄の人々と、世界中に平和と正義を実現しようとする人々に対する脅威となっています。
合衆国軍隊が沖縄に送り込んでいる船舶や兵員の多くは、ここプジェット・サウンドに所属しています。あなたがたの頭上を飛び交う航空機の多くは、ここで建造されています。沖縄に駐留する合衆国軍隊の財政の多くはワシントン州の税金でまかなわれています。私たちは沖縄の占領に手を貸しているのです。
しかし、私たちは好んでその行為に参与しているわけではありません。私たちはアメリカ合衆国の軍隊を用いることによって「解決する」といわれている問題が、いかに大量の兵器をもってしても解決できない問題であることを知っています。そしてアメリカ人自身や、いたるところの貧しい人々の必要が、軍備のために無視されていることを知っています。
より多くの戦闘機を作るために、私たちの学校は崩壊しています。私たちの環境は核廃棄物で汚染しています。汚染を除去することに用いられるべき予算が核兵器の近代化のために費やされているからです。私たちの医療サービス制度は、海軍が、しかも海軍自身さえ望んでもいない13番目の空母を建造するために、後退を余儀なくされています。私たちの海外援助はこの地球上で最も残虐な政権の軍備や軍事演習のために、ほとんど削られてしまっています。軍需産業がとてつもない利益を蓄積している一方で、軍で働いている私たちの友人や家族は不充分な賃金、住居、医療サービスのおかげで苦しんでいます。
合衆国軍隊は、私たちが生きるための要求に奉仕しているのではなく、多国籍企業の利益に奉仕しているのです。さきのWTO会議に際してシアトルの民衆は、企業による世界支配に対して反対しているのだということを、世界に向けて示しました。私たちは、人民こそが自らを語り、自らの運命を決するべきだという確信を持って、世界の抑圧された人々に連帯して、そのかたわらに立とうと思います。
あなたたちの行動が今一度、日本と合衆国の政府指導者達に対して、沖縄の民衆は平和のちからと地域のきずなを確信しているのだということを証明するすばらしい知らせを、私たちは心待ちにしています。私たちはあらゆる方法での援助を惜しみません。どうぞ、私たちが何をすればよいか、知らせてください。
平和のために
フレッド・ミラー
ワシントン州平和行動