岸本建男名護市長への要請
1999年12月27日
ヘリ基地いらない二見以北10区の会
代表代行 東恩納 琢磨
普天間米軍基地移設に関して、移設先の地元を「辺野古・豊原・久志」ととらえていることに、私たち二見以北10区の住民は大変な憤りを覚えます。と同時 に、「またか」という思いも心の底にあります。
今でも、私たち二見以北の10区の住民はキャンプ・シュワブの基地被害「騒音」、「事故」、「行軍」などで悩んでいるのです。そして、私たちも、名護市民なのです。去る12月17日、辺野古公民館で市長と約束した、地元10区との対話集会を開いて下さい。
資料が全く出されずに結論が先行するなかで、私たちは、自分たちで今回の移転の基地と、
被害の予想図
を以下に作りました。
次の疑問を〈地元〉の名護市民の声として出します。予想図を参考にされて、豊かな対話集会になるよう、私たちも精一杯努力をしていきます。私たち二見以北の市民に、私たちの市長としての心の底からの声をきけることを楽しみにしています。
(地図をクリックすると原寸大になります。)
〈私たちの知りたいこと〉
名護市長として、辺野古沖への米軍基地移設を本当はどう感じ、思っていますか。
「環境への配慮」に関して、その具体的な内容・判断基準・調査方法・その結果の報告等は、いつの段階でどのような資料をもとに出されるのですか。
特に、国際保護動物ジュゴンの住む海域に、基地が建設されようとしていることに対し、国際世論の高まりが確実に予想されますが、それに対する世界の人々への名護市長としての見解はどのようなものですか。
私たちは、「ジュゴンとともに暮らせる地域(シマ)おこし」を考え実践しています。日本政府や県は、基地がなければ北部の地域振興ができないかのように押しつけてきますが、名護市の地域振興は基地によってではなく、豊かな自然を生かした〈共生型観光〉などによる地域おこしが有効だと考えますが、市長はどうお考えですか。
私たちは名護市に合併して来年で30周年をむかえます。合併してよかった、と思えるものが今までほとんどなくて「久志は後(クシ)」とされてきました。バランスのとれた街づくりのはずが、久志への「基地の移設」であることを市の長としておかしいとは思いませんか。
現在、名護市のゴミ最終処分場は、私たちの地域の嘉陽にあります。私たちは市全体を考え、これを受け入れてきました。夏のハエの被害のすごさ、これにさらに基地被害をかぶせることはあまりにもひどい仕打ちだと思いませんか。
普天間基地の過去の事故・事件についての資料を名護市として提出してほしいのですが、いつ頃出していただけますか。
名護市民投票の結果が米軍基地移設についての名護市民の唯一の意思であると私たちは考えています。あの結果を尊重することと、米軍基地を受け入れることは全く反対だと思いますが、その〈ねじれ〉をわかりやすく説明してください。
現在、「名護市民投票裁判」が継続中で、名護市も被告として訴えられています。その原告団500名のうち400名近くは東海岸の市民です。1年10ヶ月におよぶ裁判の中身(市当局の弁護士が書面として提出したものの中身)を知っていますか。その中で、「名護市民投票はフィクションであった」という記述について市の長としてどう考えますか。
最近、市長は、決められたレールの上にのって、決められたことばで話しているという感じがします。「名護マサー」はどこにいったのかと思います。どうぞ名護市民の代表として、堂々と国・県とわたりあって、山原の心を伝えて下さい。市長、何か圧力がかかっているのですか。
二見以北10区の会
http://www.jca.ax.apc.org/~higa/OKINAWA/futami.html
このHPの作成者のページ
e-mail :miyagawasusumu@hotmail.com
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