3・17沖縄・名護に新たな米軍基地をつくらせない大集会
集会決議

 いま、沖縄は、春を迎えています。ニシ(北西風)の吹く冬が終わり、生命輝く新緑の季節がやってきました。
 山原(ヤンバル)の森に、若葉が萌え、辺野古の海のエメラルド・グリーンが、日々その鮮やかさを増しています。
 今日、2000年3月17日、私たちは、ここ、東京の日比谷野外音楽堂に集まりました。この大集会には、実に多様な分野からさまざまな人びとが参加していますが、そのすべての人びとが、一つの明確な思いを共有しています。
 それは「沖縄の名護に新たな米軍基地をつくらせない」という強い決意です。

 昨年11月、稲嶺・沖縄県知事は、普天間基地の移設候補地として、名護市辺野古海域を指名しました。そしてその翌月、岸本・名護市長は、移設の受け入れを表明しました。
 しかし岸本市長の表明は、1997年の市民投要ではっきり示された「海上基地建設はNO」という名護市民の意思を、真っ向から踏みにじるものです。それはまた、日本政府が提示した、10年間で1000億円の経済振興策などと引き替えになされました。

 沖縄の人びとが心から望んでいるのは「基地のない平和な島」です。それにもかかわらず日本政府は、その願いに耳を傾けず、面積比で在日米軍専用施設の75%を、沖縄に押しつけてきました。そればかりか、今度は、最新鋭機を常駐させる、アジア太平洋・中東諸国への巨大な出撃拠点を新たに建設し、名護市民やヤンバルの人びとに、半永久的に押しつけようというのです。
 沖縄の人びとに、激しい憤りが広がっているのは当然であり、現地・名護では、市長リコールの動きや、女性たちが呼びかけた「平和のハンカチ」運動などの、粘りづよい抵抗がつづいています。くジュゴンが棲む美しい海を守れ!! ヤンバルの豊かな自然を壌すな!!〉という声も、日々勢いを増し、全国に広がろうとしています。

 今日この大集会に集った私たちは、日本政府の姿勢に激しく怒っています。私たちは、私たち自身の責任において、政府の米軍基地新設政策を変えさせようと思います。

 私たちは、日本政府に次のことを強く要求します。

一、名護に新たな米軍基地を押しつけるな!
一、普天間基地などすべての米軍基地を、無条件に沖縄から徹去せよ!

2000年3月17日

3・17沖縄・名護に新たな米軍基地をつくらせない大集会
参加者一同