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スコットランドの米海軍演習抗議行動にプエルト・リコ人が参加

ビエケス・リーブレ(自由ビエケス)http://www.viequeslibre.org
ガーディアン紙(UK)
ジェラルド・シーナン
2000年2月29日

合衆国海軍に対するプエルト・リコの漁民の一連の抗議行動の最新の場所としてはありそうもないところなのだが、来週、レース岬の静けさがカリブの人々の抗議の声で破られることになりそうだ。
このスコットランドの北西端の海岸線では、USSドゥワイト・D・アンゼンハワーを主力艦とする艦隊がレース岬での射撃演習を阻止する抗議行動が行われる。
合衆国は昨年4月ビエケス島においてF-18ジェットが爆撃目標をはずして一人の民間人警備員を死亡させて以来のプエルト・リコ人の抗議に押されて、英国国防省指定の爆撃演習場であるケイスネスを使用することを余儀なくされているのだ。
ビエケスにおける殺傷行為に対する抗議行動においては、有名な環境問題活動家であるアルベルト・デ・ヘスス氏はカヤックに乗って漁民を指導した。彼の抗議行動は、合衆国海軍の演習を島から追い出すという点でも、プエルト・リコの独立運動を刺激するという点でも、現象的には成功しているようだ。
今やデ・ヘスス氏は、合衆国海軍との闘いを継続するためにスコットランドに向かうことを計画している。彼は、長年にわたってこの孤立した景勝地での爆撃演習に反対しているスコットランドの環境グループと連携している。
地味な抗議として出発したこの運動はプエルト・リコでは今や大きな勢いを持っている。合衆国海軍は連邦の基準に反して劣化ウランを搭載した弾丸をビエケスにおいて使用したことを認めざるを得なくなってきた。
プエルト・リコ政府のさらなる調査によってさまざまな「事故」が明らかになるにつれ、漁民達の抗議行動は、この国が合衆国の「保護国」であることを望まないすべての人々とともに全面的な市民的不服従の運動となってきた。
国防省報道官によれば、レース岬の使用はNATO加盟国の日常的な協力活動に含まれるとのことだ。