ビエケスの平和と正義のためのキャンプ
キャンプ・ガルシア、ゲート前にて
この囚われの島に住む、闘いと犠牲の心を持った誇り高き人々よりあたたかい挨拶を送ります。数百人に及ぶビエケスとプエルト・リコをはじめとする各地から集まってきていた市民的不服従の団結キャンプの人々に対する、「誘拐」とも呼ぶべき逮捕劇から5日後、私たちの運動は新たな段階、非暴力不服従という文脈の中で新たな戦略を持ったものに成長しています。
逮捕は平和的に行われました。このことはとても重要です。抑圧者の軍隊がそのような方針を持っていたからというわけではなく、私たちの地域住民が平和的行動の原則を堅持したからです。軍とFBI及び連邦保安官によって、被逮捕者に加えられた多重の侵害行為を弾劾することも、同様に重要です。老人や病人を含むすべての被逮捕者が手を縛られ、身体の捜索を受けました。
金属製の手錠をかけられた、ただ一人の被逮捕者はナディア・メディーナ、私の妻でした。
背中で手を縛られた唯一の被逮捕者は、やはりナディア・メディーナでした。これは疑いもなく私たちに対する弾圧の正当化と挑発のための「選択的な懲罰」です。私とナディアは逮捕に先立つ数日間、新聞紙上で警視総監によって「扇動者」、「問題児」として名指しにされた唯一の人間です。ナディアの強固な意志こそが私たちが決して挑発に乗らないことを保障していました。
熱い金属製の船底の座席も日陰もない汚れた荷物船で焼け付くような日光の下、わずかな飲み水を与えられただけのルーズベルト・ロード海軍基地に連行される3時間の船旅。85才のルイーザ・グァダルペばあさん、国民的英雄とも呼ぶべきロリータ・レブロン、ビエケスのペドロ・エルナンデスおじさん、これらのお年寄り達が、この船旅のひどい状況の中でも人々を勇気づけつづけたことがとても印象的でした。ルーズベルト・ロード海軍基地に着くと、私たちは再び身体検査を受け、読み上げられたすべての文書に署名することを拒否し、そして何ら起訴されることもなく放免されました。私たちの「誘拐」は10時間に及びました。
これらの侵害行為から5日後の現在、私たちの地域はいまだに占領下にあります。海軍施設の入り口と、基地と民間地域を隔てるフェンスに沿って、武装した兵士が待機しています。プエルト・リコ警察の機動隊が北部と南部からキャンプ・ガルシアに向かう街路に配置され、25人からなる機動隊の一小隊がキャンプ・ガルシアの入り口を警護しています。沿岸警備隊は漁師が漁に出るのを妨げ、彼らが家族を養うために海に出ることを「犯罪」として取り締まり、船を没収すると脅迫しています。ビエケスの飛行士には、捜査活動の間海軍が制限を設けた空域を飛行したという容疑でライセンスを取り上げると脅された人もいます。
地域住民団体、市民的不服従の団結キャンプのリーダー達、漁民達はここ数日の間に会合を持ち、次なる行動の方針を立てるために協議してきました。私たちは、軍事基地から解放されたビエケスへの未来への希望と、尊厳を持った平和的生存への自らの権利を守るために、平和的かつ市民的不服従と、キリスト教的服従を強固に維持することを確認しました。
昨日の海軍の爆撃演習再開の通知に関して述べるならば、第一に、射爆場にはいまだに何人かの人が立てこもっていることを指摘しなければなりません。本気で爆撃をするというのなら、それは私たちの想像をはるかに超えた無責任と呼ばねばならない。第二に、1999年5月、海軍はその年の2月の演習に際してここで263発の劣化ウラン弾を発射したことを認めました。しかし、宇宙服を着用した海軍の技術者は52発の砲弾を回収した段階で、不発弾の危険が大きすぎるとして回収作業を断念したのです。劣化ウラン弾が残留する射爆場におけるいかなる形態の爆撃演習も、ビエケス島民に対する深刻な危害を意味します。
私たちは私たちの地域の生死を賭けた闘いの新たな段階を用意しています。神が私たちのかたわらにいること、そしてビエケスの非軍事化が世界の平和に貢献することを確信して前進します。
闘いの中で、連帯のために!
ロバート・L・ラビン・シーガル
ビエケスの救援と発展のための委員会(CPRDV)
Apartado 1424 Vieques, PR 00765
(787)741-0716
合衆国海軍は、ビエケスから撤収せよ!