ENGLISH

海軍がビエケスの活動家を逮捕

ロイター 2000年6月2日(金)
サン・フアン(プエルト・リコ)6月1日
海軍の警備隊は、プエルト・リコのビエケス島の射撃演習上へ向かって小さなボートで向かっていた31人を逮捕した。
海軍報道官スコット・バセット司令官によると、これらの人々のほとんどは同島で再開されることになった海軍の演習への抗議行動に向かっていた模様だが、6人のジャーナリストも同行していたようだ。
バッセト氏によると、逮捕は抵抗した一人が拘束されたのを除けばおおむね平穏に行われた。
国防省報道官ケネス・ベーコン氏はペンタゴンでの記者会見でこのように述べた。「われわれはこれらの人々が上陸しようとする直前に逮捕をおこなった。海軍は今や射爆場の安全に対して責任を有している。彼らはすばらしい仕事をしたと思う。」
被逮捕者の身柄は、連邦保安官に引き渡され、これらの人々の過去の活動歴を照会した上、不法侵入で起訴するか否かが決められるだろうと彼は語った。
拘留された人々の中には80才のロリータ・レブロン氏がいる。彼女は国民党のメンバーで、1954年の議会に対する襲撃に参加したかどで、ジミー・カーター大統領の時に恩赦を受けるまで、20年間連邦刑務所に収監されていた経験を持つ。
ビエケス女性連合は声明を発し、この日の海軍地域への侵入行動は「われわれの海岸と海が合衆国の海軍によって奪われて以来、人民に加えられてきた不正義で、不必要な困難を糾弾するために」行われたと述べた。
この海軍海岸警備部隊による31人の逮捕によって、5月4日に連邦が爆撃演習場を抗議者たちの手から取り返して以来、被逮捕者の総数は316人となった。
爆撃演習場は1999年の4月19日、ビエケス住民で海軍の民間警備員として働いていたデビッド・セインズ・ロドリゲスが誤爆によって死亡して以来、抗議者たちによって占拠されていた。
彼の死は、このスペイン語を話す自治領に長年にわたって蓄積されてきた海軍への憎しみを解き放ったし、このビエケスというプエルト・リコ東部の島から海軍を撤退させる運動に火をつけることになった。