猫エイズのジェリーさん、しばらく入退院を繰り返していたんだが、腎臓の状態はほぼ末期的で、あとは大量の皮下点滴で水分補給、コバルジンという活性炭を経口摂取して老廃物を取りのぞく、それでなんとか食欲を維持できれば、生き延びれる、という段階らしい。人間ならあと人工透析という手段があるのだが、動物はじっとしててくれないから技術的にむずかしいし、費用も半端ではないから、獣医業界では飼い主のよほどの要請がないかぎり、実施しないきまりになっているらしい。
点滴をいれると、不思議なことに、たちまち食欲が戻ってきて、表情もみるみる「明るく」なる。でもはじめは週一回程度でよかったのが、三日に一度二日に一度となってくると、時間もないし経費もバカにならない。こうして、若干の技術指導を受けたのち、「テルモ乳酸リンゲル液500ミリリットル」2パック、輸液チューブ、注射針、抗生剤とコバルジン一週間分、計8千円強を購入、自宅で「獣医さんごっこ」、の「点滴生活」が始まった。
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