センター・化学T(vol.1)

理論編・無機化学各論編

理論編原子の構造

周期表の見方

など・・・
  • 金属元素と非金属元素(陽性と陰性)
  • 化学結合は、(原則として)その構成元素が「金属」か「非金属」かで決まる。
    • イオン結合:金属と非金属
    • 金属結合:金属と金属
    • 共有結合:非金属と非金属
酸塩基反応
  • 酸・塩基の強さは、「電離度」で決まる。
  • 中和反応の等量関係は、「電離度」とは無関係である。
  • 中和完了後の水溶液の液性は、酸・塩基の強さ、すなわち「電離度」と関係がある。
酸化還元反応
  • 化学反応には2種類しかない!
    酸化還元反応と、酸化還元反応でない反応だ!
  • 酸化還元反応は、「電子のやりとり」をその本質とする。
  • 電子のやりとり」があったかどうかを知るために「酸化数」が考案された。
    化合物中の原子がどのような酸化数を取るかは、元素の「陰性陽性」の度合いで決まる。
  • 酸化数がわかれば、酸化還元反応式がつくれる!
  • イオン化傾向とは、還元剤としての能力の順位である!
  • 酸化還元反応によって「電子の流れ」を取り出すことができる。これが電池だ。
  • 電位差を与えて無理やり「電子の流れ」を作り出せば、酸化還元反応を起こさせることができる。これが電気分解だ。
無機化合物
(各論)
周期表上の各グループごとの化学的性質

気体、金属、その他化学物質の実用的な「製法

沈殿」を利用した金属イオンの分離

など・・・
  • 金属元素・非金属元素・両性元素
    • アルカリ金属アルカリ土類金属は、きわめて「陽性」が強い。だから、還元剤としての能力が高い。
    • ハロゲンは、きわめて「陰性」が強い。だから、酸化剤としての能力が高い。
    • 酸素は、フッ素を除くと最強の陰性元素だ。
      だから、「酸化される」とは「電子を奪われる」ことなのだ!
    • 炭素とケイ素の最外殻電子はともに4個で、ダイヤモンド型の安定した立体構造をつくる。だから、それぞれ生物界と無生物界の中心元素となった。
  • 金属酸化物・非金属酸化物・両性酸化物
    • 金属酸化物は「塩基」である。
    • 非金属酸化物は「」である。
    • 両性酸化物は「」でも「塩基」でもある。
  • 化学物質は、酸化還元反応や、酸塩基反応を利用してつくられる。(当たり前だ!)
  • 沈殿の問題を複雑にしているのは、以下の3項目である。
    • 両性水酸化物が「」でもあること。
    • アンモニア錯イオン」というある金属固有の問題。
    • 硫化水素が「弱酸」であること。


有機化学理論編

  • 有機化合物を作っているのは、すべて非金属元素(陰性元素)だ。
  • 炭素と水素しか含んでいない炭化水素は、極性の小さい分子構造を作るから、水に溶けない、というぐらいしか「化学的性質」がない!っと言ってもいい。
  • 酸素、という強力な陰性元素を含んではじめて、有機化合物の「化学的性質」に多様性がでてくる。酸素がまわりの原子から電子を引き寄せてしまうからだ。
    酸素の配置にしたがって、有機化合物を分類する。
    上から下に、「アルコールの級酸化の様式」
    左右は、「異性体関係」
    • アルコール・エーテル
    • アルデヒド・ケトン
    • カルボン酸・エステル
各論編

有機化合物の製法、利用など・・・
  • 有機化合物の重要な反応も、多くは酸化還元反応だが、そのメカニズムは「有機電子理論」という難解な理論でしか説明できないものが多い。
  • 酸塩基反応としては、「弱酸塩に強酸を作用させると弱酸が遊離」という理論で説明できるものが多い。
    有機酸の強さの順位:フェノール<二酸化炭素<カルボン酸