期待値、分散の加法・乗法に関する交換可能性
確率変数X,Yは、以下の値をとる。 に対して、
P(X = xi かつ Y = yj) = pij
とする。すなわち、
XYy1y2・・・yi・・・ym
x1p11p12・・・p1j・・・p1n
x2p21p22・・・p2j・・・p2n
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
xipi1pi2・・・pij・・・pin
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
xmpm1pm2・・・pmj・・・pmn

Xの期待値E(X)は、
Yの期待値E(Y)は、

これに対して、Xa+bYの期待値E(Xa+bY)は、
E(X+Y)=E(X)+E(Y)
「和」の期待値は、期待値の「和」である


確率変数XYの期待値E(XY)は、

一方、

であるから、一般にE(XY)=E(X)E(Y)は成立しない。

ここで、X,Yが「独立」であったとすると、

この条件の下では、



次に分散については、



であるから、X,Yが独立であるときに限り、E(XY)=E(X)E(Y)が成立し、

が成り立つ。