平面内の任意の点を表す位置ベクトルは、2個の「1次独立」なベクトルの、「1次結合」によって、ただ「一通りに(一意的に)」、表現できる。 |
2個のベクトルの「1次従属」性 |
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2個のベクトルの「1次独立」性 |
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空間内の任意の点を表す位置ベクトルは、3個の「1次独立」なベクトルの、「1次結合」によって、ただ「一通りに(一意的に)」、表現できる。 |
3個のベクトルの「1次従属」性 |
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3個のベクトルの「1次独立」性 |
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平面上の2個の1次独立なベクトルを、,とすると、
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空間内の3個の1次独立なベクトルを、,,とすると、
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平面 | 空間 | |
内積を用いない |
[カテゴリー1]
任意の形の三角形に共通の問題
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[カテゴリー2]
任意の形の四面体に共通の問題
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内積を用いる |
[カテゴリー3]
特定の形の三角形に関する問題
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[カテゴリー4]
特定の形の四面体に関する問題
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平面 | 空間 | |
内積を用いない |
[カテゴリー1]
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[カテゴリー2]
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内積を用いる |
[カテゴリー3]
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[カテゴリー4]
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「内分点」を表す位置ベクトル | 「外分点」を表す位置ベクトル |
「PがABをm:nに内分する」とは、
点A,Bからそれぞれ「内側に向かって」点Pを「眺めた」とき、AP:PBの比がm:nであることを意味する。 AP:AB=AP:(AP+PB)=m:(m+n) であるから、 始点をAに変える。 移項してまとめると、 |
「PがABをm:nに外分する」とは、
点A,Bのいずれかから「外側に向かって」点Pを「眺めた」とき、AP:PBの比がm:nであることを意味する。 点A,Bのどちらの外側になるかは、m,nの大小関係による。
始点をAに変える。 移項してまとめると、 |
ABをm:nに内分する点Pを表す位置ベクトルは、
PがABをm:nに外分するときは、nを-nと「読みかえ」て、 |
直線と直線の交点の求め方 |
求める点が、
一方の直線上にあることから、未知数が1個 他方の直線上にもあることから、未知数が1個 2次元平面では、1次独立なベクトルの個数は2個だから、その係数に関する条件式は2個 一般に、未知数の個数と、独立な条件式の個数が一致しているとき、その連立方程式は、解を持つ だから、交点としてただ一つの解が求められる。 |
三角形の「重心」 |
三角形の各頂点とその対辺の中点を結ぶ線分を「中線」と呼ぶ。
どのような三角形でも、3本の中線は一点で交わる。これを三角形の「重心」と呼ぶ。 均一な材質でできた三角形の板の「重心」に糸をつけて吊り下げると、3頂点を地表面に平行な同一平面上に保ったまま安定する。 「重力」の作用する中心であることから「重心」と名づけられた。 |
三角形の重心 |
△ABCの重心Gを表す位置ベクトル
=+ これを始点Oとして書き直すと、 -=(-)+(-) =++ |
平面と直線の交点の求め方 |
求める点が、
ある平面上にあることから、未知数が2個 またある直線上にもあることから、未知数が1個 3次元空間では、1次独立なベクトルの個数は3個だから、その係数に関する条件式は3個 一般に、未知数の個数と、独立な条件式の個数が一致しているとき、その連立方程式は、解を持つ だから、交点としてただ一つの解が求められる。 |
「自由度」について |
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このように、問題の解決方法は、始点の選び方、1次独立なベクトルのセットの選び方に依存しない。 |
[空間直線の交点]にまつわる問題点 |
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重心 | |
線分OA | = |
△OAB | =+ |
四面体OABC | =++ |
角の2等分線 |
∠AOBの2等分線上の点をPとすると、
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三角形の面積 |
△ABCの面積をS、∠BAC=θとすると、
S=AB・ACsinθ ここで、0<θ<πだから、sinθ>0 sinθ= 内積の定義から、 ・=||||cosθ したがって、 S=||||sinθ=|||| = |
重心 | 三角形の3個の頂点と、向かい合う辺の中点を結ぶ線分を「中線」と呼ぶ。 3本の中線は1点で交わる。これを「重心」と呼ぶ。重力の作用する中心だからである。 |
外心 | 三角形の3個の頂点を通る円はただ一つ定まる。これを三角形の「外接円」と呼ぶ。 外接円の中心を「外心」と呼ぶ。 円の中心から、その「弦」に向かって下ろした垂線は、「弦」を2等分する。 したがって、「外心」は、辺の垂直2等分線の交点である。 |
内心 | 三角形の3辺に同時に接する円はただ一つ定まる。これを三角形の「内接円」と呼ぶ。 内接円の中心を「内心」と呼ぶ。 内接円の中心から各辺に垂線を下ろすと、その長さはすべてこの円の半径であり、等しい。 したがって、「内心」は頂角の2等分線の交点である。 |
垂心 | 三角形の3個の頂点から、向かい合う辺に向かって下ろした3本の垂線は1点で交わる。 これを「垂心」と呼ぶ。 |
内積の成分表示 | |
平面 | 空間 |
2次元平面ベクトルを、(x,y)座標平面に、
関連付けた表現形式を「成分表示」と呼ぶ。 P(x,y)を表す位置ベクトルを =(x,y) と書く。 x,y方向の「単位ベクトル(長さが1のベクトル)」を それぞれ,とすれば、 =(1,0) =(0,1) これらの間の内積は、 ・=1 ・=0 ・=1 したがって、 =(x1,y1)=x1+y1 =(x2,y2)=x2+y2 に対して、・は、 ・=(x1+y1)・(x2+y2) =x1x2・+(x1y2+x2y1)・+y1y2・ =x1x2+y1y2 |
3次元空間ベクトルを、(x,y,z)座標空間に、
関連付けた表現形式を「成分表示」と呼ぶ。 P(x,y,z)を表す位置ベクトルを =(x,y,z) と書く。 x,y,z方向の「単位ベクトル(長さが1のベクトル)」を それぞれ,,とすれば、 =(1,0,0) =(0,1,0) =(0,0,1) これらの間の内積は、 ・=・=・=1 ・=・=・=0 したがって、 =(x1,y1,z1)=x1+y1+z1 =(x2,y2,z2)=x2+y2+z2 に対して、・は、 ・=(x1+y1+z1)・(x2+y2+z2) =x1x2+y1y2+z1z2 |
点と直線の距離 |
直線l:
ax+by+c=0
に この直線上にない点A(x0,y0)から 下ろした垂線の長さdは、 d= |
点と平面の距離 |
平面l:
ax+by+cz+d=0
に この平面上にない点A(x0,y0,z0)から 下ろした垂線の長さhは、 h= |
=s+t ただし、 s+t=1 |
=s+t ただし、 s+t=1 かつ、s≧0 かつ、 t≧0 |
=s+t ただし、 0≦s+t≦1 かつ、s≧0 かつ、 t≧0 |
=s+tの表す領域 | |
3点OABを含む平面上の任意の点 | =s+t |
直線AB | =s+t ただし、 s+t=1 |
線分AB | =s+t ただし、 s+t=1 かつ、s≧0 かつ、 t≧0 |
△OABの周および内部 | =s+t ただし、 0≦s+t≦1 かつ、s≧0 かつ、 t≧0 |