本屋さんのレジのところで、100円で売っている小冊子、「潮汐表」、を参照して、月齢と潮汐の関係を、対応させてみると、大体、こんな風になるみたいである。
月齢月の形潮汐月の出/月の入
1新月大潮朝/夕
2新月大潮朝/夕
3-中潮-
4-中潮-
5-中潮-
6-中潮-
7上弦小潮正午/夜半
8上弦小潮正午/夜半
9上弦小潮正午/夜半
10-長潮-
11-若潮-
12-中潮-
13-中潮-
14満月大潮夕/朝
15満月大潮夕/朝
16満月大潮夕/朝
17-大潮-
18-中潮-
19-中潮-
20-中潮-
21-中潮-
22下弦小潮夜半/正午
23下弦小潮夜半/正午
24下弦小潮夜半/正午
25-長潮-
26-若潮-
27-中潮-
28-中潮-
29新月大潮朝/夕
30新月大潮朝/夕
前に「起潮力」なるものについて、考察(笑)したことがあったが、もう大方忘れてしまったが、月齢の一周期、約29.5日のうち、月の引力と、「地球―月」系の遠心力のバランスで、 生じることがわかった。ところが、この「潮汐表」によると、どうやら、「大潮」から「小潮」に向かって干満差が小さくなっていく途中は、すべて「中潮」と呼ばれているのに対して、反対に、「小潮」から「大潮」に向かって、次第に干満差が大きくなっていく場面では、「小潮」と「中潮」の間に、「長潮」、「若潮」が、それぞれ一日ずつ、挟まるようなのである。
それが不思議で、うまく覚えられそうにないから、こんな「ノート」を作ってみたのである。もちろん、お酒を飲むことさえやめてしまった、閑で仕方のない「ご隠居」なればこそ、できる業である。
さっそく「広●苑」に問い合わせてみたところ、「若潮:小潮から大潮に向かって干満の差が大きくなりだす潮」、と、わかりきったこと(笑)しか書いてないし、W某ペディアによると、なんでも太陽と月の「位相差」、「黄径」というものの数値によって、厳密には定義されるそうなのだが、残念ながら、こちらの理解がついていかなかった。
「潮汐表」の見開きに掲載されている説明が、結局、一番わかりやすい。 「長潮」の「長」の由来は、「干満の変化がゆるやかに長く続くように見える」ことにあるようである。
人が、それを記述するのに、豊富な言葉をもっている、ということは、事態を深い関心をもって眺めている、ということに対応するのだろう。一般に、振動が次第に振幅を小さくし減衰していく過程よりも、増大していく過程の方が、分かりやすく、また、「ポジティブ」な関心を引きやすい、ということなのだろう。牽強付会するならば(笑)、これまた「成長」を過度に礼賛する一方で、「死」を忌避、隠蔽する、「私たち」の、「恐怖」に根差している、のだとでも言ってみるか?