センター物理T・DVDテキスト(vol.1/「力と運動・エネルギー」編) |
単位と次元
長さ[m]、質量[kg]、時間[s]、を3つの基本単位として、その他の単位はすべてこれらの「掛け算」または「割り算」として表現できる。3つの頭文字をとってMKS単位系と呼ぶ。電磁気学では、これに電流[A]を加える(MKSA単位系)。
物理法則を表す「公式」では、その左辺と右辺の「単位」が、かならず、等しくなっている。
- 「力」の単位[N]は、「運動方程式」 F=ma から
[N=kg・m/s2]
- 「仕事」の単位[J]は、「仕事の定義」 W=Fx から
[J=N・m=kg・m2/s2]
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1[単位と次元](2008本1-6)
「力のつりあいの式」・「運動方程式」の立て方
- 運動の法則
- 質点に外力が作用しないとき、その質点が静止していたときは静止し続けるが、速度を持っていたときは、その速度のまま等速直線運動を行う。(慣性の法則)
- 質点に外力が作用するとき、質点には、作用した外力と同じ方向で、その大きさに比例した加速度が発生する。(運動の法則)
- 2個の質点の間に力が作用するとき、どちらを基準に観測するかによって、大きさが同じで向きが反対の2つの力が観測される。一方を「作用」と呼び他方を「反作用」と呼ぶ。(作用・反作用の法則)
「質点」というのは、「質量だけあって、大きさのない点」という意味。「回転運動」を処理できない高校の物理では、物体はすべて「質点」として扱われる。
@とAは実は同じことを言っている。質点に作用する外力の合力を 、発生する加速度を とすれば、
=m
これは「運動方程式」だが、この式は、次のように「読む」ことができる。
- が0なら も0である。つまり、「外力の合力が0ベクトルならば、加速度は発生しない」、これが「慣性の法則」であり、 =0 を「つりあいの式」という。
- が0ベクトルでないなら、 は の定数倍である。つまり、「外力の大きさに比例した、同じ方向の加速度が発生する」、これが「運動の法則」である。
力は「ベクトル量」だから、2つの方向に分解できる。加速度の方向と、それに直交する方向に分解すると、一方が「運動方程式」、他方が「つりあいの式」になって便利だ。
- 運動方程式の立て方
- 運動方程式は、原則として、各物体ごとに立てる。
2個以上の物体をまとめて1個の「系(システム)」として扱うこともできるが、このときは、物体相互間に働く力は、「外力」ではなく「内力」になる。
- 「力」の発見の仕方。
- 力は原則として、直接触れ合ったものからしか作用しない(近接作用の法則)。
- 離れていても作用する、ほぼ唯一の例外が、重力(遠隔作用の法則)。
- 「作用」があればかならず「反作用」がある。
現代物理学では「遠隔作用」の存在は否定されている。でも、高校で扱う物理学は、「19世紀」までのものだから問題ない。
- 「連立方程式」の理論。おおざっぱに言うと、「未知数の個数と条件式の個数が等しいとき、連立方程式は、解ける」。だから、求めたい未知数の数だけ、条件式を「探せば」よい。
エネルギー保存則
- 自然界をつかさどる、2大法則〜熱力学第1法則・熱力学第2法則
- 熱力学第1法則(エネルギー保存則):「閉鎖系」ではエネルギーは保存される。
- 熱力学第2法則(エントロピー増大則):「開放系」ではエネルギーは散逸し、熱として逃げたエネルギーを再びすべて仕事に変えることは、絶対に不可能である。
「閉鎖系」とは外部とのエネルギーのやり取りのない世界、「開放系」とは外部とのエネルギーのやり取りがある世界。斜面を物体が滑り降りる場合を考える。摩擦がなければエネルギーは保存される。でも、実際には摩擦は必ず存在し、エネルギーは熱となって逃げていく。この熱は周りの空気を温め(空気を構成する分子の運動エネルギーに変えられ)、「系」から離れていく。
- では、「エネルギー」とは何か?語源からみるとそれは「力の源」みたいな意味になる。「相手にダメージを与えることのできる潜在的な能力」と考えるとよい。
- 高いところにある物体は、それだけで、エネルギーを持っている、といえる。
その物体が落ちてくれば、下にあるものを壊すことができるからだ。
これを「重力による位置エネルギー」という。
- 速度を持っている物体は、それだけで、エネルギーを持っている、といえる。
その物体がぶつかれば、そこにあるものを壊すことができるからだ。
これを「運動エネルギー」という。
- 縮められたばねは、それだけで、エネルギーを持っている、といえる。
そのばねの先におもりをつけて弾き飛ばせば、その先にあるものを壊すことができるからだ。
これを「弾性力による位置エネルギー(弾性エネルギー)」という。
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重力による位置エネルギー 基準面から高さh[m]の位置にいる、質量m[kg]の物体がもつ 重力による位置エネルギー[J] |
P=mgh[J] |
運動エネルギー 速さv[m/s]で運動している、質量m[kg]の物体がもつ運動エネルギー[J] |
K=mv2[J] |
弾性力による位置エネルギー 自然長からx[m]だけ、伸ばされまたは縮められたばねに蓄えられた 弾性力による位置エネルギー[J] |
W=kx2[J] |
「エネルギー」、「仕事」、「熱」の本質は同じであり、いずれもジュール[J]という単位で量られる。 |
「仕事」の定義:力[N]と変位[m]のベクトルの内積[J=N・m]である。
物体に力を加え移動させるとき、移動方向の力の成分しか仕事をしない。
W=・=||||cosθ
- 仕事(エネルギー)はスカラー量である。
- θが鈍角なら、仕事は負の値をとる。
- θ=0,πで仕事の「絶対値」は最大である。
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- [参考]では、これらを求めてみよう。
- 重力による位置エネルギー
基準面からの高さh[m]にある質量m[kg]の物体はmgh[J]のエネルギーをもつ。
これは、基準面から、h[m]の高さまで、重力mg[N]につりあう外力で持ち上げたとき、外力が物体に対してなした仕事に等しい。
- 運動エネルギー
速度v[m/s]で運動する質量m[kg]の物体は、mv2[J]のエネルギーをもつ。
これは、運動している物体に対して外力を加え、これを静止させるまでに外力がなした仕事に等しい。
速度v0[m/s]で運動する物体に、速度の方向と逆向きに大きさFの一定の外力を加えたとすると、運動方程式は-F=ma[N]であるから、加速度、速度、変位は以下のように書ける。
物体を静止させるまでにかかる時間は、t=t0でv=0とすると、
物体を静止させるまでに要する距離をsとすると、
したがって、物体を静止させるまでに外力のなした仕事は、
- 弾性力による位置エネルギー
自然長からx[m]だけ、伸ばされ、または縮められたばねには、kx2[J]のエネルギーが蓄えられる。
ばねは、伸ばそうとすると縮み、縮めようとすると伸びる。外部から加えられた変形に対して、これを元に戻そうとする力を「復元力」という。
F=-kx (復元力に関するフックの法則:「変形を加えると、変形の大きさxに比例し、かつ、これと反対向きの力が発生する)
では、この力「弾性力」とちょうどつりあうような外力kxを加えながら、ばねの伸びが0からx0になるまで引っ張ったときに外力がする仕事は、
311[力と運動・運動方程式、動摩擦力のする仕事](2007本4a)
132[力と運動・運動方程式、弾性エネルギー](2003本2b)
7[力と運動・運動方程式](2008本1-4)
254621[力と運動・運動方程式(2体問題)](2001本2)
414[力と運動・運動方程式(2体問題)](2006追4a)
力のモーメント
- 大きさのある「剛体」の力学では、
- 物体が直進運動しないこと:「力のつりあいの式」
- 物体が、どこを中心にしてでも、決して回転運動しないこと:「モーメントつりあいの式」
これらの「連立方程式」を解くことになる。
どこを中心にしてでも、決して回転運動しないのだから、モーメントの「中心」はどこにとってもいい。力の「作用線」が通っている点を「中心」に選べば、その力のモーメントは0になるから、計算がらくだ。
- 力のモーメント
- その「大きさ」は、力の大きさに、中心から力の作用線までの距離をかけたものになる。
- その「方向」は、中心に対して物体を「反時計回りに回転させるか?/時計回りに回転させるか?」で決める。
- 練習:質量m[kg]の均質な棒が、壁面に立てかけられている。床との間には摩擦があり、静止摩擦係数はμである。壁面との間には摩擦がない。棒が滑ってしまわない最小の傾斜角θを求めよ。
鉛直方向・つりあいの式 | mg-N2=0 |
水平方向・つりあいの式 | f-N1=0 |
A点まわりのモーメントつりあいの式 | mg・lcosθ-N1lsinθ=0 |
最大静止摩擦力の式 | f≦μN2 |
24[力と運動・力のモーメント](2005追2b)
浮力の仕組み
液体中にある物体には、その物体が押しのけた液体の重さにあたる「浮力」が作用する(アルキメデスの原理)。
これを、以下の例で確認しよう。断面積S[m2]、高さd[m]、密度ρ[kg/m3]の円柱形の物体が、密度ρ0[kg/m3]の液体の中に浸かっている。物体の上面がちょうど深さh[m]のところにあるとしよう。大気圧はP0[Pa=N/m3]とする。
この物体に作用する力について、鉛直方向のつりあいの式を立てる。
ところで、「圧力」とはなんだろうか?単位[Pa=N/m2]からは、「単位面積当たりに作用する力の大きさ」と読める。
「気圧」とは、私達の上にのっかている大気圏の果てまでつながった「空気の柱」の重さを、その作用する面積で割ったものだ。地球の周りの大気圏の厚さ、高さにもとづく密度の変化のパターンは、地球上のどこでもほぼ同じだろうから、地表面(平均海水面)での大気圧はほぼ1013hPaという定数となっている。
液体や気体のような粘性の小さい流体では、物体の陰にも回りこんで、表面は平らになるから、障害物のあるなしに関わらず、その圧力はその面より上にある流体の層の厚さだけで決まる。
水面からh[m]の深さでの「水圧」P1[Pa]を計算しよう。
面積S[m2]の物体の上にのっかっている水の重さ(重力)はρ0Shg[N]だから、圧力はこれを面積で割って、P1=ρ0hg[Pa]、
同様に、水面から(h+d)[m]の深さでの「水圧」P2[Pa]は、P2=ρ0(h+d)g[Pa]、
物体には、鉛直下向きに重力が作用する。 | ρSdg |
物体の上面には、鉛直下向きに、大気圧および水圧による力がかかる。 | (P0+P1)×S=P0S+ρ0Shg |
物体の下面には、鉛直上向きに、大気圧および水圧による力がかかる。 | (P0+P2)×S=P0S+ρ0S(h+d)g |
物体が沈んでしまわないために、鉛直上向きに、外力Fを加えて支えたとする。 | F |
つりあいの式は、
ρSdg+P0S+ρ0Shg-P0S-ρ0S(h+d)g-F=0
まとめると、
ρSdg-ρ0Sdg-F=0
この式の第2項ρ0Sdg[N]が「浮力」の正体である。まさに「押しのけた液体の重さ」となっているだろう?
ρ>ρ0ならば、F>0であり、手を離せば物体は沈む。
ρ<ρ0ならば、F<0であり、手を離せば物体は浮かび上がる。
3[力と運動・浮力](2006本1_5)
熱の移動・「ボイル・シャルルの法則」・熱力学第1法則
- 比熱・熱容量
- 比熱:物質1gの温度を1℃上昇させるのに必要な熱量c[J/(g・℃)]
- 熱容量:身の回りにある物体は、単一の物質でできていることはむしろ珍しく、いくつかの異なった、したがって比熱の異なる物質でできていることが多い。そこで、そのようなさまざまな物質でできている「物体」をひとまとめにして、その温度を1℃上昇させるのに必要な熱量を、熱容量C[J/℃]とした。
- 高温物体と低温物体を接触させ、十分な時間が経過すると、両者は等しい温度(平衡温度)に達する。
「外部」への熱の散逸のない「閉鎖系」で考えると、この現象は次のように「説明」できる。
温度T1の高温物体と、温度T2の低温物体が接触し、どちらも温度T0になった。
これは、高温物体が失った熱が、すべて低温物体に移動したからだ。
「外部」に熱が逃げていないとすれば、高温物体が失った熱と、低温物体が受け取った熱は、等しいはずだ!
- 「相変化」にともなう熱の移動
固体⇔液体⇔気体、と物質が変化する際に熱の移動がともなう。
固体は、物質を構成する粒子が規則正しく配列し、粒子間の相互作用の力(分子間力、イオン間の静電引力など)によって強く拘束されている。
気体では、物質を構成する粒子は、ほぼその相互作用の影響を受けないほど大きな空間に広がり、高速で運動している。
液体では、これらの中間的な状態で、粒子間の相互作用を受けつつ、ある程度広い空間の中を動くことができる。
粒子の持つエネルギーは、固体・液体・気体の順に大きくなる。
固体から液体にするのに、外部から加えなければならないエネルギーを「融解熱」、
液体から気体にするのに、外部から加えなければならないエネルギーを「蒸発熱」という。
- ボイル・シャルルの法則
気体の状態を記述する変数は、圧力P[Pa=N/m2]、体積V[m3]、温度T[K]の3つである。それらの相互関係を明らかにしたのが、以下の法則である。
- ボイルの法則
温度が一定であれば、気体の圧力と体積は、反比例する。
PV=c
- シャルルの法則
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圧力が一定であれば、気体の占める体積は、温度が1℃上昇するごとに、0℃での体積を基準にして、その1/273だけ増加する。
t℃における体積をv(t)とすると、左のように書ける。この、原点を通らない1次関数は、何かと扱いにくいので、温度の定義を変え、これを平行移動して原点を通る比例関係にした。
元来「摂氏・セルシウス」温度は、人間のもっとも身近に存在して、かつ容易に3態変化を示す「水」という物質の、沸点と凝固点を基準にして、これを便宜的に100等分して設定されたものである。
目盛りの幅はそのままに、摂氏マイナス273度をあらたに0度(絶対0度・単位[K]ケルビン)とすれば、
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圧力が一定であれば、気体の圧力は、絶対温度に比例する、といえる。
V/T=c
従って、絶対0度では、気体は体積を持たない。もちろんこれは「理想気体」における想定であって、「実在気体」では、(1)気体分子に大きさがあり、(2)分子間力が作用するから、冷却しても、絶対0度になる以前に、「凝縮」して液化する。
- ボイル=シャルルの法則
温度が一定であれば、気体の圧力と体積は、反比例する。
圧力が一定であれば、気体の圧力は、絶対温度に比例する。
という二つの事実から、ただちに次のことが言える。
いかなる温度・圧力においても、圧力と体積の積を絶対温度で割った商の値は一定である。すなわち、
- P-Vグラフの見方(もう一つの変数Tはどこに表されているか?)
| ボイル・シャルルの法則より、一定温度の理想気体の圧力と体積は、反比例する。したがって、縦軸に圧力P、横軸に体積VをとったP-Vグラフ上では、同じ温度を結んだ「等温線」は反比例のグラフ(直角双曲線)として表される。
状態方程式を見れば明らかなように、PVの積に比例して、Tも大きくなるから、「等温線」は座標軸から離れるほど、高温を表していることになる。
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- 気体がする仕事
[J]=[N・m]=[(N/m2)・m3]=[Pa・m3]であるから、気体が外部に対してする仕事は、
で表される。
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dv>0すなわち「膨張」のとき、「正の仕事」
dv<0すなわち「圧縮」のとき、「負の仕事」
であり、これは、P-Vグラフ上の曲線下の面積で表される。
AからBへ(膨張) BからAへ(圧縮)
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- 熱力学第1法則
- U:内部エネルギーの増加量[J]
言葉の定義上、「増加」したとき「プラス」、「減少」したとき「マイナス」の値をとる。
「内部エネルギー」は「絶対温度」のみの関数であり、「絶対温度」に比例するから、「増加」は「温度上昇」、「減少」は「温度下降」に対応する。
- Q:外部から受け取った熱[J]
「吸熱」・「熱を(外部から)受け取った」とき「プラス」、「放熱」・「熱を(外部に)与えた」とき「マイナス」。
- W:外部から受け取った仕事[J]
「圧縮」すなわち「外部」が「気体」に対して「正」の仕事をしたとき「プラス」、「膨張」すなわち「気体」が「外部」に対して「正」の仕事をしたとき、言いかえれば、「外部」が「気体」に対して「負」の仕事をしたとき、「マイナス」
「気体」が「外部」から受け取る仕事は、上の式で表される。
マイナスがついているのは、「体積増加量」dVがプラスのときは、「気体」が「外部」に対して「正」の仕事をした、すなわち「膨張」に当たるからだ。
以上から、「熱力学第1法則」は、次のように「読む」ことができる。すなわち、
気体の「内部エネルギー」が増加したとすれば、その原因は、外部から「熱」を受け取ったか、もしくは、外部から「仕事」を受け取ったか、に限られる。
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- 定積変化(dV=0すなわちW=0)
体積の変化がないから、気体は仕事をしない。従って、「熱力学第1法則」の式は以下のようになる。
ΔU=Q
- 定圧変化
定圧変化では、「熱力学第1法則」の3項のうち、いずれも0とはならない。しかし、仕事Wは、圧力Pが体積Vにかかわらず一定であることから、積分記号の外に出すことができ、次のように書ける。
従って、「熱力学第1法則」の式は以下のようになる。
ΔU=Q-PΔV
- 等温変化(ΔT=0すなわちΔU=0)
内部エネルギーは絶対温度のみの関数であり、従って「等温変化」においては、内部エネルギー増加量ΔUはゼロである。
従って、「熱力学第1法則」の式は以下のようになる。
0=Q+W
- 断熱変化(Q=0)
断熱変化においては、熱の出入りがないので、「熱力学第1法則」の式は以下のようになる。
ΔU=W
では、「断熱変化」のグラフはどんなグラフだろう?
「断熱膨張」をおこなったとしよう。「熱力学第1法則」の右辺はWのみであり、「膨張」においては「気体」が「外部」に「正」の仕事をしているから、「気体」は「外部」から「負」の仕事を受け取ったことになり、右辺は「負」である。
左辺は「内部エネルギー増加量」であるから、これが「負」であるなら、減少したことになる。内部エネルギーは絶対温度のみの関数であり、これに比例するから、温度が下がったことになる。すなわち、「断熱膨張により、温度は下がる」、まったく逆の推論をおこなえば、「断熱圧縮により、温度は上がる」
ボイルの法則で、Tが一定ならば、PとVは反比例の関係に立つ。縦軸P横軸VのP-Vグラフを描けば、直角双曲線となるが、一定値Tが大きくなればなるほど、つまり高温になるほど、この双曲線は座標軸から離れる。
「断熱膨張」においては、横軸V、体積増加とともに、温度が下降し、より座標軸に近い等温線に、乗り移る。
「断熱圧縮」においては、横軸V、体積減少とともに、温度が上昇し、より座標軸に遠い等温線に、乗り移る。
| P-Vグラフ | 熱力学第1法則 |
定積変化 | | A→B
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B→A
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定圧変化 | | A→C
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C→A
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等温変化 | | B→C
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C→B
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断熱変化 | | B→D
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D→B
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圧力・「ボイル・シャルルの法則」
3134[力と運動・「ボイル・シャルルの法則」](2005追3)
熱力学第1法則
643[エネルギー・熱力学第1法則](2004追3)
216[エネルギー・熱力学第1法則](1999本3b)
134[エネルギー・熱力学第1法則](2006本4c)
熱の移動・エネルギー変換
413[エネルギー・熱の移動](2000本3a)
34[エネルギー・エネルギーの変換](2002本1_2)