1998年現在、プエルトリコは自治領の地位を有している。その特徴は:
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プエルト・リコ人は合衆国市民であり、合衆国領内を自由に旅行できる。
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プエルト・リコは独自の憲法を有する。プエルト・リコ政府は国内問題を処理する権能を有する。外交問題には決定権を有さない。合衆国がプエルト・リコと他国の関係について規制する。
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プエルト・リコに在住するプエルト・リコ人は合衆国大統領選挙に投票できない。
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徴兵制が再び導入されれば、プエルト・リコ人は合衆国軍隊に徴兵され得る。
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プエルト・リコは合衆国議会に投票権のない代表を送っている。
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プエルト・リコの知事及びプエルト・リコ下院上院の議員は投票によって選ばれる。
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合衆国はプエルト・リコ国防部隊の使用に関し管理権を有する。
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合衆国環境法はプエルト・リコに適用される。しかし合衆国本土におけるほど厳格には適用されない。
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合衆国はプエルト・リコの郵便及び移民に関する規制を行う。
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プエルト・リコ人は連邦税を支払わない。しかし自治領政府には納税する。
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合衆国がプエルト・リコの防衛を担当する。
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合衆国軍隊はプエルト・リコをカリブ海の基地として利用し、兵器の試験場として利用する。
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プエルト・リコが合衆国の一州となれば、以下のような特徴を持つであろう:
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すべてのプエルト・リコ人は合衆国市民であり、合衆国領域内を自由に旅することができる。
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ほどなく、プエルト・リコ人は自分の国に対する意識を失うだろう。合衆国の旗と国歌のみが用いられるだろう。学校では今以上に合衆国の歴史と文化が教えられるだろう。
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プエルト・リコ州に住む人民は合衆国大統領選挙も含め連邦選挙に投票できる。プエルト・リコ州は州憲法を持ち、州議会の代表が投票によって選ばれる。
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徴兵制が再び導入されたら、プエルト・リコ人は合衆国軍隊に徴兵され得る。
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プエルト・リコ州は合衆国の両院に投票権を有する代表を送ることができる。
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プエルト・リコ州は合衆国の他の州と同様に知事を持つ。
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他のどの州とも同様に、連邦政府がプエルト・リコ国防部隊の使用に関し管理権を有する。
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プエルト・リコの州法と連邦環境法が環境を守る。
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連邦のすべての規制がプエルト・リコ州にも及ぶ。
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プエルト・リコ人は連邦税を、収税・地方税と共に支払う。
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合衆国の他の州と同様、合衆国がプエルト・リコの防衛を提供する。
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合衆国軍隊はプエルト・リコをカリブ海の基地として利用し、兵器の試験場として利用する。
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もしプエルト・リコが独立したら、それは主権国家であり、どの主権国家とも同様、自国のことについて決定できる。それは以下のような特徴を持つ:
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プエルト・リコ市民も合衆国市民ももはや両国を行き来する権利を自動的には付与されない。両国の出入国管理法令の対象となる。
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プエルト・リコは内国及び外交に関する権能を有する独自の憲法を持つ。たとえば、プエルト・リコは合衆国以外のいかなる国とも交易を行うことができる。
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プエルト・リコに在住するプエルト・リコ人はもはや合衆国市民ではない。彼らは合衆国の選挙に投票できないが、自分自身の選挙に投票できる。
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プエルト・リコは議会と、公選によって選ばれた役人から成る独自の政府を持つ。
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プエルト・リコは現在の知事よりもはるかに強大な権力を有する大統領を選出できる。下院や上院または同種の機能を持つ議会は現在のプエルト・リコの両院より強力なものとなる。
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プエルト・リコ国防部隊はもはや合衆国政府の管理を受けない。
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プエルト・リコは自国の法を適用して環境保護を行うことができる。
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プエルト・リコは独自の郵便及び移民規制を行い得る。
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プエルト・リコ人は自国の政府に納税する。
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プエルト・リコは独自の軍による国防を行う。
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合衆国軍隊はもはやプエルト・リコをカリブ海の軍事基地として、兵器試験場として、2国間の特別な合意が行われない限り、利用できない。
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