私は、二十数匹もの猫を、「だらしなく」拾ってきたが、拾うに際して、それなりの厳格な「クライテリア(判断基準)」を適用してるつもりなの。つまり「私が・今・こいつを・拾わなければ・他の誰かに・拾われないかぎり・こいつは・近い将来・ほぼ・確実に・死ぬ」、ちっとも死にそうにない、図太い猫を拾っちゃったこともあったんだが、一応は、そうゆうことだ。その真っ黒い子猫は推定生後4ヵ月、乳離れはしているし、固形物も食べられるが、母親とはぐれた(もしくは、人為的にはぐれさせられた)以上、少なくとも、ジャスコの二階入口で、このまま生き延びれる、とは思えなかった。

一階の芝生のところに連れて行って、持参している(!)餌を食べさせた。そのまま、放っておくつもりだった・・。ユニクロで安い服でも見て、本屋に行って、電気屋でパソコン関係の小物を買って・・、当初の予定はそんな感じだった。でも、陳列された商品の、何を見ても、すでに心楽しまなかった。さっき抱き抱えたときの、あの生暖かい「体温」の感覚がよみがえってきて・・。

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