さようなら、リンリン

土曜日はものすごく忙しい日でね、授業が4つもある。「物理、化学、化学、物理・・・」、ずーっとしゃべりっぱなしだし、変にテンション高くなってね、終わったらのどもカラカラだし、週末だし、いくらヒキコモリの私でも、人並みの幸せあってもいいでしょ、ってビールもたくさん飲むし、だから、日曜日はへとへとで、大概昼過ぎまで起き出すことさえできない。

リンリン、って名前の猫がいるんだけどね、一年前に、原因はいまだにはっきりしないんだが、「激ヤセ」がはじまって一月ほど入院した。4キロ半くらいの体重がおそらく2キロ半くらいまで落ちて、「骨と皮」みたいな状態だった。いろいろ検査してもらったけど、特に重大な異常はないし、点滴入れると落ちていた食欲も回復して、ともかく退院した。その後も体重は回復しないけど細々とはご飯も食べるし、そこそこ元気に走り回ってるし、こうして一年が過ぎた。
これは、入院中のリンリン、エリザベスカラーをつけたまま、甘えるところが泣かせる。

そのリンリン、この2週間くらい調子が悪かった。また食欲が落ちて、部屋の隅のほうにじっと隠れていることが多くなった。うちには総計23匹の猫がいて、普通の常識人には想像できないだろうが、食事の時間はちょっと壮観であるよ。私が、えさの入っている箱の取っ手に手をかけるかすかな物音を聞きつけて、全員が、食堂(?)、100円ショップで買った20個あまりの餌皿が並べてある場所、に向かって、それこそ「土ぼこりをあげ、地鳴りを響かせて」、突進してくるのだ。

すっかり弱ってしまったリンリンも、そのサウンドには心躍らされるのだろう。よたよたと駆け寄ってくる。でも実際には食欲はない。出された餌をくんくんとにおいをかぐものの、口はつけないで途方にくれている。猫は風邪を引いたりすると鼻が利かなくなるから、食べ物が近くにあっても、食べ物と認識できず、衰弱して死んでしまうこともあるという。
戻るつづく