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今日ではうつ病治療は薬物療法が主流であるらしい。近年開発され、最も副作用が少ないとされている「パキシル」という薬をすすめられた。一日一回、最初は20ミリグラムからはじめて、ゆくゆくは40ミリグラムまでもっていく。のみはじめの一週間くらいは効果が現れないかもしれないから持続することが肝要。副作用としては「嘔吐感」をつかさどる神経に影響を及ぼすので、吐き気を感じることがあるという。だから寝る前に飲むのがいいでしょう。
一番気がかりだったのは、もちろん費用の問題だった。今日の診察もいくらかかるのか見当もつかなかった。小さな会社ばかり勤めたりやめたりの繰り返しだったし、国民健康保険は高いし、減免申請とかするのもめんどくさいし、私は現在「無保険」なのだ。
正直にそれを訴えると、あっさり「32条」申請をすすめてくださった。精神科への通院治療費、薬剤費は精神保健福祉法32条により公費負担にできる。一部自己負担があるのだが、沖縄県では「復帰特別措置」が適用されるのでいらないのだという。すごい話じゃないか!私もこうしてついに「復帰」の恩恵をこうむることになる。
診断書を書いていただいて、それを市役所の窓口に提出すればそれだけで以降、すべての治療費、薬剤費がただになるのだ。時計を見るともう5時前、今日申請に行くのは不可能だけど、電話で問い合わせていただいて、本日分の治療費にも適用が受けれるよう計らっていただいた。
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龍宮城だより