Saturday
in the Park.
やはり、一件落着ではなかった。
引き取ってくださる予定だった人は、2日間我慢したんだけど、あまりの泣き声のうるささについに音を上げ、このワンちゃんは「返品」されてしまったらしい。
結局間に立っていただいた、動物病院のKさんが、すでに2匹も犬を飼っているご自宅のマンションにとりあえず、引き取って下さっている。

「とりあえず」とは言うものの、Kさんの口ぶりでは、すでに情がうつってしまって、もう手放せなさそう。
庭付き一戸建てではなくなったけど、こうしてベタベタに可愛がって下さる飼い主が見つかって、まずはよかったよかった。改めて、一件落着。

人間がなでまわしていない限り、片時も泣き止んでくれないあの悪夢のような一夜を思い出すと、「返品」されるのもやむなしと思う。
でも、はえそろったばかりの小さな歯で耳をかじられたり、生暖かい舌で顔中を舐めまわされた感覚が今でも残っていて、今になってちょっとさびしい気持ちがするのもまた事実。

そんなに何度もあるまじきことなんだけど、犬を拾うって言うのは不思議な経験。
ちなみに名前は、「茶々」だって!
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