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ぺぺちゃんです。うちで引き取ることになった9匹目の動物。一月の末、うちから100mも行かないすぐ近くの公園に、もう一頭のきょうだいと共に、ダンボール箱で捨てられていました。
シロの散歩の途中、幸か不幸か「第一発見者」になってしまった訳です。「どうしてこんなひどいことを!」とか言う以前に途方に暮れてしまった。今気がつかないことにできたとしても、明日もあさってもその先も、「誰か」が拾ってくれるか、もしくは「誰か」が保健所に連絡して、「誰か」に捕獲して「処分」して「もらう」かしない限り、毎日この住宅街のど真ん中の公園で彼らに出会うことになる。そのストレスを思うと耐え難い気がして、ともかくごはんを食べさせ、翌朝早く首輪やリードを買ってきて、連れて帰ってきてしまいました。
捨てた「誰か」を責めたってどうなる訳ではないが、「自分ではない『誰か』が何とかするだろう」という「推定」に基づいて行動するこの作法には、正直、一瞬「殺意」を禁じ得なかったですね。
もう一頭の白い子犬は幸いなことに、引き取ってくれる人が見つかりました。その子の方が、性格が落ち着いていて、顔も可愛かったみたい。
そう思うと残されたぺぺちゃんがますます不憫で、親バカにも勢いがついて、こうしてそう広くもないベランダに2匹の犬を抱えることになってしまった訳です。
現在生後3ヶ月くらいだろうか、明け方にはひどく吠え立てて近所迷惑、「しつけ」には皆目自信がなく、早くも育児ノイローゼ気味。
目の前に否応なく現れてきた生き物を、とりあえず「生きさせる」だけのことがこんなにもストレスフルなものだとは!人間の子供を育てたことのなかった私には想像も出来ませんでした。
それでも、こんな無邪気すぎる表情に、時々思わず「癒されて」しまう今日この頃でした。
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龍宮城だより