1. 11月3日、全国行動の日・「合衆国の中の第三世界・平和行動連合」
  2. 平和と正義のための呼びかけ
  3. 正義に基づく平和のために、行動の呼びかけ
  4. 戦争をとめるための、署名
  5. 特別報告:合衆国のテロ事件・ガーディアン紙(イギリス)(2001/09/12)
  6. パレスチナからの、一つのメッセージ
  7. 9月29日のワシントン反戦デモ(ワシントン・ポスト)
  8. CIAはテロリストを捕獲するために、パキスタン人の訓練を行っていた (ワシントン・ポスト)

平和と正義のための呼びかけ
www.thePetitionSite.com/takeaction/224622495

呼びかけ:レイチェル・サンダース
現在署名数:更新中
目標署名数:1000000
締め切り:今のところなし


緊急!世界貿易センターとペンタゴンへの非情な攻撃の直後にあって、私たちは、すべての国の無辜の市民が保護され、正義が保証されるよう合衆国政府の指導者の皆さんに求めます。
私たちは大統領に対し、すべての合衆国住民の市民的自由が維持され、この国においても他国においてもすべての人の人権が保護され、もって合衆国の原理と自由に対するこの意図的な攻撃が成功しないことを保証するよう求めます。
私たちは、反撃に出る前に、テロ事件に対する徹底的な調査を行うことを求めます。
私たちは、報復ではなく平和正義を求めます。


連帯のために
署名者一同


私たちは署名がくるたびにそれを大統領にemailで送ると同時にコピーを取って郵送しています。今すぐ署名を!あなたの意見は48時間以内に届けられます。

正義に基づく平和のために、行動の呼びかけ

ENGLISH

広く転送して下さい

不戦協同組合・WWW.NOWARCOLLECTIVE.COM危機資源センター

私たちの政府は、私たちが嘆き悲しむ時間さえも奪ってしまった。
彼らは何がなんでも戦争が必要だということを明らかにしている。誰に対してであれ、いかなる犠牲を伴ったものであれ、そして、おそらくそのもたらす結果については一顧だにせず・・・。
「テロリスト」をかくまっている国の首都など「価値の高い」標的について、政府高官たちはおおっぴらに語っている。2千5百万人の人口を擁する国に対して「絨毯爆撃」を主張する人もいる。このような計画に対して権力者たちの仲間内からは決して反対の声が上がらないこのような世界において、私たちの義務は明らかである。すなわち。

私たちは、私たちの国の魂のために闘わなければならない。私たちには、悲しみの中にあってさえ、なおかつ平和を求めて声を上げ、運動を組織することに着手する以外選択肢は残されていない。殺された人たちを弔う最良の方法は、この地においてであれ、他国においてであれ、無辜の民が殺されるようなことが決して繰り返されないようにすることなのだ。
私たちがこの闘いに勝てるなら、平和を求める新たな運動の萌芽が、正義への新たな希望が、そこから生まれる。私たちが負けてしまうなら、加速する憎悪のサイクルが、終わりのない戦争の時代を切り開くだろう。
政府の人たちは、怒りに燃えた、血に飢えた国民の支持をあてにしている。実際に合衆国の多くの国民は報復を求めている。しかし同時に、人々は巨大な恐怖に震えている。私たち自身の安全の問題だけではなく、この戦争が世界全体でその力を解き放つのではないかと。
民間人を殺傷するような軍事行動を行えば、合衆国内に破壊と混乱をもたらすためには喜んで命を捨てることのできる人たちの数を10倍にも増やすことになるだろう。私たちはすでに巨大な犠牲を払ったではないか。これ以上怒りにまかせて、傲慢で不正な、破壊的な報復に突き進んだら、一体何が起こると思う?
平和運動の内部にさえ、「今は政治問題について語るべき時ではない。この国にはその傷を癒す時間が必要なのだ」などとのたまう人がたくさんいる。

とんでもない、事実はその反対だ。今こそ行動の時だ。遅くなってしまう前に!

私たち、以下に署名する各団体は、9月23日日曜日を「平和と正義のための行動の日」にすることに決めた。私たちは、恐怖と死に根拠を置く平和ではなく、共通の人間性の理解に基づく平和を求める。それぞれの地区で、現下の破壊に向けられた政策に危惧を抱く人々が、なるべく2時ごろに、公共の場所に集まる。
教会や公園、公共施設とか大学でも、広場や街路、居間でもいい。横断幕やプラカード、黒い喪章とろうそくを持って、恐怖にうちふるえながら、しかし希望を持って。
もちろんこんな一つ一つの集まりが政策を変えられることはない。しかしそれは人々の気持ちを示すことができるし、一つの運動を作り上げる萌芽になりうるのだ。9月23日は終わりではなく一つの始まり、平和と公正な世界を求める、豊かな運動への第一歩なのだ。

すでに全国では、数千人の参加する自発的なデモンストレーションが始まっている。私たちの外交政策のもたらすであろう結果に対して、新たな関心が呼び覚まされている。人々は聞く耳を持っているのだ。
今こそ、行動し、運動を作り上げる時なのだ。今こそ、変化を求める時なのだ。

参加を希望される団体は「労働者・不戦」worker-nowar@lists.tao.caまでメールをください。

連帯のために
不戦協同組合・The Nowar Collective www.nowarcollective.com

ENGLISH

11月3日、全国行動の日・「合衆国の中の第三世界・平和行動連合」

ビエケス支援キャンペーン
http://palfrente.tripod.com
viequessc@hotmail.com

人種主義と帝国主義戦争にNO!
合衆国海軍はビエケスと、プエルト・リコから撤収せよ!
これ以上死者を出すな!

「合衆国の中の第三世界(THIRD WORLD WITHIN)」
11月3日・全国行動の日
これ以上死者を出すな! 人種主義と戦争はもういらない

11月3日全国行動の日の呼びかけ
「合衆国の中の第三世界・平和行動連合」(TWW-PAC)

多くの生命が失われた9月11日の事件以降、たくさんのグループがさまざまな声明を発表してきました。私たちの地域でも、この国でも世界中でも、暴力的緊張が高まっているこの時期、「合衆国の中の第三世界・平和行動連合」はこれ以上人が殺されることを防ぐために、この呼びかけを行います。

「合衆国の中の第三世界・平和行動連合」について

「合衆国の中の第三世界・平和行動連合 (TWW-PAC)」は9月11日の事件以降、「警察の暴力に反対するニューヨーク市連合(CAPB)」が呼びかけて、結成されました。TWW-PACにはニューヨーク市で活動する20あまりの有色人種による、または、有色人種のための団体が参加しています。これらの団体の多くは協同して、警察や監獄システムによる暴力や、人種主義、外国人排斥、ゲイとトランスジェンダーへの差別、性差別主義などの問題と取り組んできました。

「11月3日、全国行動の日の呼びかけ」について

以下に掲げた私たちの指導原理を承認される全国の団体、個人に対して、私たちニューヨーク市の有色人種団体は11月3日を、「これ以上死者を出すな、人種主義と戦争はもういらない」をスローガンに統一した行動を行うことを呼びかけます。
9月11日以降の事態のあらゆる局面は、人種的な正義の問題が分ちがたく結びついていると考えています。それゆえ合衆国における行動を組織するにあたっては、その指導や構成にあたって有色人種の役割を十分に認識されることを求めます。地方や地域によっては状況も異なり、別のタイプの行動が必要な場合もあるでしょう。あなたの組織や都市で11月3日の行動の計画があったら、私たちに知らせて下さい。

連帯のために

9月11日の攻撃によって最も直接の影響を受けたニューヨーク市の住民は平和を求めているんだということを、全国に知らせるために、私たちは11月3日が、世界中の地域住民がニューヨーク市の住民と連帯して、国内における人種主義と海外における軍事主義に抵抗するため、連帯して立ちあがる機会にしたいと思っています。ぜひあなたのメッセージ、意見、連帯の手紙などを「合衆国の中の第三世界・平和行動連合 (twwpeace@yahoo.com)」までお寄せ下さい。これらのメッセージは「これ以上死者を出すな・ニューヨークイベント」の場で読み上げられ、配布されます。
私たちはまた、これらのメッセージを集めて、参加各団体に伝え、nomorelostlives.orgのウェッブサイトに掲示しようと考えています。

「合衆国の中の第三世界・平和行動連合」の指導原理

9月11日の事件とそれ以後の事態に関する「合衆国の中の第三世界・平和行動連合」の見解と分析を、以下に要約します。
  • 亡くなった人々への悲しみと弔意を表明します。ニューヨーク市、ワシントン特別区、ペンシルベニアにおける9月11日の事件で失われたたくさんの生命に対し、深い悲しみを示したいと思います。私たちは家族や地域、特にニューヨーク市やワシントン特別区の移民、労働者階級、有色人種のコミュニティーを支援しなければなりません。9月11日の事件で負傷した人や家族を失った人々に対する救援は、移民としての地位、婚姻上の地位(レスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーを含む)、国籍、その他のこれまで差別の根拠として用いられてきた社会的地位に関わらず、行われなければなりません。
  • 人種主義・外国人排斥の反動に抵抗します。報道されたものも報道されなかったものも含めて、何千件もの有色人種、とりわけアラブ、南アジア、中央アジア系、あるいはイスラム教徒もしくはそうみなされる人々に対する暴力事件が合衆国全土で発生していることを無視することができません。監視や恣意的な逮捕、無期限の拘留などの人種主義に基づく捜査が横行しているにもかかわらず、これらがアメリカの世論はこれを認めています。移民帰化局の拘置所はまるで新たな強制収容所となるべき準備を整えていると言われています。恐怖と憎悪に満ちたこのような状況の中では、さらに多くの人命が失われてしまいます。
  • 安全と平和は、人種的および経済的な正義を通してしか実現しません。私たち、合衆国内部、そして外部の「第三世界」人民は、9月11日以前も永きにわたって、安全も平和もなく暮らしてきました。いまこそ、万人が共有することのできる、単に物理的な形態にとどまらない、人種的、経済的などあらゆる形態の暴力からの自由を含む、安全と平和についての共通の内容を再定義するチャンスです。9月11日以前も決して安全ではなかったたくさんの人々、移民、有色人種のコミュニティー、女、若者、貧困者、労働者階級、LGBT(レスビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)、その他制度的な抑圧に抗する人々は、現時点では更に侵害を受ける危険があることを認識しなければなりません。現在、私たちの政府が行っている市民的自由の制限と、更なる犯罪化・軍事化の傾向は、歴史的に国家暴力の対象となってきた有色人種の地域では特に深刻に感受することができます。私たちのすべてが安全でない限り、安全と平和は有り得ないと思います。
  • 正義に基づく平和の呼びかけに連帯しよう。私たち有色人種の地域は、合衆国政府がそこに住む人民の名において執行している行為について、合衆国政府に対してその責任を取るを要求する義務があると考えています。第三世界の国とその人民に対して合衆国が行ってきた軍事的・経済的報復(過去のものも現在のものも含めて)を終焉させるために、この国のすべての正義を求める人々と共同して、世界の人々と連帯して、平和の呼びかけを行います。これ以上死者を出すな!以上の理由に基づき、「合衆国の中の第三世界」は、暴力と殺害の終焉を呼びかけます。安全を作り出したいとまじめに考えるなら、自分たちだけではなく世界の人々にも平和と正義が実現されなければそれは不可能だということを知るべきです。私たちの生きている世界は、ますます相互につながってきています。私たちを結び付けているきずなが、誰にとっても、決して少数の人々にとってではなく、公正で生産的であることが、重要なのです。
合衆国の中の第三世界・平和行動連合(Third World Within - Peace Action Coalition)
E-mail: twwpeace@yahoo.com
Web: http://www.nomorelostlives.org


ビエケス支援キャンペーン(V.S.C.)合衆国の中の第三世界・平和行動連合に参加しています


人種主義と帝国主義戦争に反対!
合衆国海軍はビエケスと、プエルト・リコ全土から撤収せよ!

人種主義と戦争と闘うために団結しよう。ビエケス支援キャンペーンは、9月11日の悲劇について、そして人種差別主義者の戦争屋たちがこの事件を口実に利用してまたしても何百万もの人々を殺害し、ぼろぼろにしようとしている事態について討論する人民フォーラムを開催する。黒人、ラティーノ、アジア、アラブ、そして貧困者と労働者、これらこの国で政府の暴力によって苦しめられてきた人々は、この不正義極まりない人種主義戦争によって何の利益も受けないのだ。
海軍の爆撃演習によってビエケス住民を恐怖に陥れ、多くのプエルト・リコ人民の生命を奪ってきたガンを蔓延させてきた、その同じ軍隊が、今や何の罪もないアフガニスタンの人民を殺しに行こうとしている。

11月10日土曜日午後一時・NSAコミュニティーセンターに集まろう
ニューヨーク、ブロンクス、タウンジェント街1514
(172番街とマウント・エデンの間)
レクシントン街地下鉄IRT4号線でマウント・エデン下車


転送されてきたメールです

戦争をとめるための、署名

ENGLISH

9月11日のテロ事件、ニューヨークのツイン・タワーとワシントンDCのペンタゴンの破壊をもたらした恐るべき事件を受けて、合衆国は宣戦布告をしようとしています。
ニューヨークタイムスによると、この攻撃はアメリカ合衆国だけではなく、すべての文明に対して仕掛けられたものであるがゆえに、「本当の戦争が仕向けられるべき、テロリストグループに支援を与えている国家を特定することが必要である」と述べています。
ロンドンに本社のあるアラブ系新聞「アル・クッズ」の編集長は、イスラム系テロリスト、ウサマ・ビン・ラーディン氏は3週間前にアメリカの権益に対して「重要な」攻撃を実行する計画だと示唆していたとのことです。
ブッシュ大統領の顧問であるカレン・ヒュー氏は記者会見の場で、国家安全を確保する手段は十分にあると保証しました。
アメリカ合衆国が、せざるを得ないと感じているであろう事柄は、イスラム世界に対してきわめて悲惨な繰返しを生み出すでありましょう。
合衆国が現在維持している非常事態には十分な理由があるとはいえません。アメリカの国民は、きわめて激昂していて、殺された人たちの仕返しをするために、何らかの形での正義の実行を求めています。
今日、私たちはきわめて不安定な状態に立っていて、第3次世界大戦の開始となるかもしれない事態へ向かって滑りはじめているのです。
あなたがもし、この可能性に対して反対ならば、国連に対して世界的な悲劇を回避するために署名を送りましょう。このメールを新しいメールにコピーして、その末尾に署名して、あなたの知っているすべての人に転送してください。
500件以上の署名がされたメールを受け取ったときは、そのコピーをunicwash@unicwash.orgまで送ってください。
署名したくないと思われる場合も、削除しないで、誰かに転送していただければ幸いです。

特別報告:合衆国のテロ事件

ENGLISH

シューマス・ミルネ、2001年9月12日
ガーディアン紙

ニューヨークとワシントンでの民間人に対する恐るべき自爆攻撃からほぼ2日後の今、ほとんどのアメリカ人にとって、それはますます耐え難いことのであることが悲痛なほどに明らかになってきている。大統領から通行人に至るまで答えは一つ、これは自由と民主主義に対するいわれなき攻撃であり、圧倒的な軍事力によって報復されるべきもの、黒幕が誰であるかを誰でもいい、信頼できる筋が明らかにしてくれたら、ただちに。
衝撃、怒り、悲しみ、それはいたるところにあふれている。しかし、何故に人が自らの生命を犠牲にしてまでこのような行為に出るのかを、何故にアラブやイスラム圏のみならずすべての発展途上国で合衆国がこれほどまでに憎悪の対象であるのか、これらに対する認識は、そのかけらすら見つけ出すことはできなかった。
おそらくそんな事は望むべくもないのだろう。救助員たちが懸命にがれきの中から消防士たちを救い出そうとしているこの時に。彼らの上に襲いかかった運命と、彼らの政府が世界の大部分に対して押し付けている事柄とを、関連づけて考える人はほとんどいない。
しかしこのような悲劇が、潜在的には更に破壊的な結果を伴ったこのような悲劇が、二度と繰り返されるべきではないとするならば、ぜひとも、その関連について考える必要があるのだ。合衆国の政治指導者たちは同語反復のレトリックによって人々の無知を容赦なく補強している。合衆国の外交政策へのより緊密な追随に英国を縛り付けることを決意したトニー・ブレアの唱和は、私たち自身のの都市への攻撃の脅威を増大させ、反西側の感情の火に油を注ぐことになろう。おそらくサミュエル・ハチントンのポスト冷戦下の西洋とイスラムの対決なるあやうい理論の残響が読み取れる、「文明」の防衛なる呼び声は、多分に人種主義と偽善を含んでいる。
マハトマ・ガンジーが西洋文明についての意見を求められた時に答えたといわれる有名な逸話のように、それはわるくないのだろう。ジョージ・ブッシュの父親が10年前に開始した「世界新秩序」によって、合衆国は同盟国イギリスに支えられ、世界の上にまるで彫像のようにまたがったのだ。世界支配においていかなる対抗的な超大国も制度も存在しない中で、合衆国という巨人は、世界の財政及び経済システムを、自らの利益のために書き換えた。邪魔になる条約をいくつも破棄し、地球上のあらゆる場所に軍隊を投入し、アフガニスタン、スーダン、ユーゴスラビア、イラク、国連をなんら惑わすことなくこれらの国を爆撃し、反抗的な国家に対しては殺人的な経済制裁を加え、パレスチナ人のインティファーダが吹き荒れる中でさえ、西岸とガザ地区の34年間にわたるイスラエルの不法占領を全面的に支持しているのだ。
昨日のウォールストリート・ジャーナルが主張するように、今回の東海岸における悲劇が、クリントン政権のパレスチナに対するミュンヘン風の懐柔策が原因だというのなら、合衆国の共和党員たちがチャーチル的な反応と呼ぶものは一体なんなのか訳が分からなくなる。
かかる悔い改めることのない国家的独善と傲慢さの記録こそが、世界のここかしこで人々を反米主義に追いやっている。そこは、現時点の地球規模の富と権力の配分の中では、いかなる民主主義も享受されていない場所なのだ。先日の攻撃がオサマ・ビン・ラーディン氏の支持者の仕業だということになれば、またしてもアメリカは自らまいた種を刈り取らねばならないことになる。
1980年代にカブールの親ソ政権に対する戦争に資金をつぎ込んだのは、結局のところアメリカだったのだ。その政権の下では、女の子は学校に行くことができたし、女性は働くことができたのだ。ビン・ラディーン氏とそのムジャヒデン(イスラム戦士)はCIAが訓練し、M16で武装した。こうしてアフガニスタンは荒野に成り果て、共産主義者の指導者ナジブラは自分の性器を口に押し込まれたまま、カブールの電柱に釣り下げられた。
しかしその時すでにビン・ラディーン氏はアメリカのスポンサーに対して牙をむきはじめていた。皮肉なことに合衆国が支援するパキスタンの情報当局が生み出した鬼子たる奇怪なタリバン政権が、今や彼を保護しているのだ。みずからがアフガンに産み落とした反抗的な子孫を処罰するために、合衆国は今度は、国連の最新の統計によれば400万人といわれる、その人口を餓死寸前に追い込む経済制裁に乗り出した。こうしてアフガンからの難民は国境を越え世界に溢れ出している。
がれきの中の生存者を絶望的な思いで待ち続けているアメリカ人にとって、これらのことはすべて、あまりにも遠いことであるはずだ。今回の攻撃は合衆国本土に対する史上最大の殺戮であっただろうが、それより多くの西岸のパレスチナ人が殺されているし、合衆国が支持していたモブツ政権崩壊後のコンゴでは200万人の人が死んだといわれている。「勤務時間にオフィス・ビルを爆破することと、政治が何の関係があるんですか?」動転した一人のニュー・ヨーカーが、昨日こう問いかけてきた。
すでにブッシュ政権はそのイスラエル風の対抗テロ戦争のために国際的な同盟を構築しようとしている。かかる反生産的な憎悪の行為が、みずからがもたらした社会的諸条件とは無関係に生じたかのように。しかしあらゆる「テロリスト網」がそうであるように、それは根絶されたと見るや、次なるものが現れる。それらを生じさせたところの不正と不平等が解決されない限り。
パレスチナからの手紙
エヤド・アル・サラジさん、ガザ地区精神医療プロジェクト代表

合衆国で起こった恐ろしい出来事

ENGLISH

今や世界は、昨日までの世界とは違ったものとなってしまった。
ニューヨークとワシントンDCへの信じられないほど恐ろしいテロ攻撃は世界を揺さぶり、いたるところで人々に警鐘を鳴らしている。
アメリカ国土であれ世界のどこであれ、無辜の人民に対する殺害を、我々は弾劾する。民間人への攻撃、生命に対する脅威、殺人は、人間性に対する犯罪である。
生命の尊厳を確信する私たちは、このような暴力行為にうちふるえている。
祖国を奪われて以来の錯綜する悲劇と、イスラエル国家の主導する暴力行為に今なお苦しみつづけているアラブ・パレスチナの人々は、歴代のアメリカ合衆国政府がイスラエルを常に支持しつづけてきたという事実を十分に了知した上で、なおかつテロに対して断乎として反対しなければならない。
政策を変えさせるための唯一の方法は、恐怖と殺害なのだとする論理を、私たちは断乎として拒絶する。
アメリカの世界政策、とりわけ私たちの地域におけるアメリカの外交政策に対する怒りのために、ともすれば私たちは、この恐ろしい悲劇によって命を失い傷つけられた人々が、人間という私たちの兄弟姉妹であることを忘れてしまう。このような殺害が、断じて正当化されてはならない。
亡くなった方々とその家族のために、私たちの哀悼の気持ちを伝えたい。

エヤド・エル・サラジ医師